ハジケ。

体に栄養を、心に刺激を。

”馬鹿”たのしい仙台旅行

今まで行ったことのなかった東北に、いざ尋常に。

ということで、卒論を提出し終わった1月17日。のがみんと二人で宮城県仙台市を旅行することにした。

 

旅行に行こうということだけ決めていたけれど、行先さえなかなか決めずに卒論に追われていた私たち。出発の5日前に電話で「東北どうよ?」「仙台」「ありー」みたいに、やっと決めてその場で飛行機とホテルを抑えた。腰を上げるのは重いくせに、やたらと軽いフットワーク。

 

ほんとに行くのかな?とか思いながら、当日を迎える。

 

1月17日。朝3時45分。

起きなきゃ起きなきゃと思うと、眠りは浅くなるもの。のがみんからのモーニングコールを受けて起床。寝たような気もしないまま荷物をまとめて家を出る。外はまだまだ夜で、こんな時間に動き出しているのが既に非日常。なんだか深夜徘徊をしているような気分で駅に行くと、ばっちり身だしなみを整えたのがみんがいた。

あ、そうか。今から旅行に行くのか。

いまいち心地がつかないまま、電車に揺られて関西空港へ。のがみんはキャリーを引いているし、空港リムジンバスに乗っているし、どうやら本当に遠出するらしい。

 

早起きしたから眠いんだけれど、外が夜なせいで一睡もしていないような気もしてくる。瞼を下げる代わりに口を動かして、しょうもないことをぺちゃくちゃと語り続けた。

今回の旅で私たちのブームだったのは、「あるあるネタ」かなあ。あ~、あるある。みたいなかんじではなくて、いや当たり前やん、みたいなかんじ。

クリーンヒットしたのは「時あるある」「経つ」。短く本質をまとめるのが吉。

「夜あるある 明ける」もなかなか詩的でよかった。

 

7時30分離陸の飛行機に乗る前に、軽く朝食を食べて一服。早起きするたびに思うけれど、朝って意外と長いんだなあ。セブンの辛子明太子おにぎりはあごだしが効いていておいしいです。

 

搭乗を済ませてふう、と安堵していると、右隣りにまさかの坂井ちゃん。サークルに行かなくなってから全くあっていなかったのに、なぜか仙台行きの飛行機でばったり出会うとは。驚きすぎたのととても微妙な関係だったのもあって、わざわざ声はかけなかったけれど、世間の狭さを痛感。

 

さて、機内ではのがみん節が炸裂です。

開口一番、「ガソリンと黄色はどっちが強い?」と始まって、「黄色は風水としてもいい」「オイルショックになる暗い影響がある」と屁理屈大会が繰り広げられた。

続いて、「生活にいるモノランキング」で戦おうとしたんだけど、一度考え始めると意外と深くてずっと話し込んでしまった。本当は音楽とかメイクとか嗜好品の域のものを競わせるつもりだったのに、「いや五感もいるんじゃない?」「まず水でしょ」と本質の話が始まってしまった。

結局、

1位 生命

2位 水

3位 空気

4位 視覚

5位 米

……みたいなランキングになってしまい、いや誰だってそうだろみたいな結論に。でも、私たちが生活に必要だと思っていたものが意外といらないのでは?とか、こんなにいっぱいのものが最低限の生活に含まれているなんて恵まれているなあ、とかやたら道徳的な学びを得てしまった。

あと、数字ではどれが一番強いかとかも競ったんだけど、なかなか楽しかった。「0」が隠しボスなのは同意しかない。

 

そんなことを話していると、仙台までの2時間なんてあっという間なわけで。

到着です。

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仙台国際空港

気候に恵まれたおかげか、あまり寒さを感じることもなく快適な到着でした。ただ、空港を出て歩いていると、やっぱり空気の冷たさとか透明具合には雪国らしさを感じた。私としては地元に近い空気感で安心するような感じ。

 

早速仙台駅に移動して、ホテルに荷物を置きに行く。駅前5分くらいで、フロントも綺麗で一晩4000円くらいのわりにすごくいいホテルだった。

 

一日目の予定としては、日本三景・松島の観光なので、さっさと電車に乗って松島海岸駅まで行ってしまいました。仙台駅から直通で40分くらいだから、観光地のわりにはアクセスがいい。

駅を降りてしばらく歩くと、海岸に出た。晴れ渡る青空と、太陽の光を反射する水面。そこにふらふらと浮く漁船。眩しさに細める目と、水気を含んだ風が頬を撫でていく感覚が心地よかった。ぐ、と伸びをしたくなるような感じ。

 

朝から移動が多かったせいで、11時ころにはすっかりお腹を空かせていた私たち。綺麗な景色もそこそこに、まっすぐ松島さかな市場へ。ここでの目的は牡蠣。牡蠣の食べ放題が2000円台で食べられるくらいに、牡蠣の収穫が多い松島。正直、あまり好んでは食べないくらいの好き度だったけれど、折角だしということで牡蠣がいっぱい入った定食セットを注文。

 

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これが本当に美味しくてびっくりした。牡蠣はコクがあって濃厚で、口の中に残る後味にも臭みがなくて最高。それにホタテは意味が分からないくらい大きいし、つぶ貝も「つぶ……?」と思うくらい大きくて弾力があって噛みしめるたびにうまみが溢れた。これで1700円だなんて、お得過ぎる。ごちそうさまでした。

地域の人かな、っていう作業着のおっちゃんたちがまったりしているのも、ここの牡蠣を楽しみに仕事を頑張っている人がいるのかなと思うとなんとなく嬉しくなって良かった。

 

お腹いっぱいになったところで、観光をするか、と思ったんだけれど「ずんだ揚げパン」の文字にやられてふらふら寄っていく。ヒルナンデス!で紹介されたとかデカデカと書いてあったから、それを買って二人で半分こ。揚げたてだったのか、パンの表面はカリッとしていて、噛んでいくとずんだの甘みが広がるのがよかった。

 

気を取り直して観光へ。

まずは五色堂に行くことに。

ここは透かし橋という、足元が吹き抜けになっていて海が透けて見える赤い橋が有名らしい。

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下を見ながら歩いていると、そこが不意に抜けるような気がして落ち着かない。でもこういう木造の細工は職人の心意気を感じて好きです。

橋の赤さと、鬱蒼とした林の緑がとても調和していて素敵なお堂でした。京都みたいに人もいすぎないし、ゆっくりと自分のペースで見て回れてよかった。

「人あるある 多い」だからな。

 

お土産屋さんとかを練り歩きながら、せんべい屋の試食をしまくったり、お洒落カステラの試食をしたらうますぎて買ってしまったり。いろんな商品を見ながらあれやこれやと喋りまくるのが楽しい楽しい。

 

その中でも、一番印象深かったのはこのイチゴジュース。

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宮城県産のイチゴをふんだんに使ったジュースで、私がラッシー、のがみんが牛乳を選んだ。見た目がかわいいのはもちろんなんだけど、ぐるぐる混ぜてから飲んでみると、イチゴの甘酸っぱい味がそのまま入っていて驚くほどだった。こういうイチゴジュースって、大体イチゴ風味くらいにしかイチゴの味がしないと思っているんだけど、これは本当にイチゴが詰め込まれていておいしすぎた。

 

このジュースを片手に松島湾周遊クルーズに参加したんだけど、おなかいっぱいで、心地よい光がさしていて、いい具合に揺れていて、しかも寝不足ともなると当たり前のように眠りに落ちてしまった。半分までは頑張って目をこじ開けていたんだけど、後半はもう駄目だった。

でも不思議な場所に穴が開いている孤島はミステリアスで魅力的だった。開いている部分をくぐりたいなあとか思ってた。

 

一日が長すぎてレポがなかなか終わらなくてつらい。

 

地酒をいくつか買いつつ、「芭蕉の湯」へ向かう。

つもりだったんだけど、円通院はこちらという看板を見つけてしまい、立ち寄ってみることに。予想外の見学料を払ったりしつつ、ふらふらと見て回る。

龍安寺を思わせるような砂庭があったり、心が躍る石畳が続いていたり。ほとんど人がいない静かな庭を、ああだこうだといいながら歩くのはすごくたのしかった。

入り口付近に並んでいたこけしの大群を「合唱団やん」といったのはなかなかセンスあると思う。恋みくじも引いてみたりした。結果は大吉で、おとめ座が理想とかA型は避けよとか書いてあった。普段は普通のおみくじしか引かないから新鮮。

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不意に現れた本殿は、ひそやかに灯る光が神秘的だった。階段を上ると唐突に現れるから、圧倒されるものがある。

 

気を取り直して、温泉への道に戻る。その途中で、ほぼ直角だろと思うくらいバカみたいな階段を見つけた。のがみんと顔を見合わせて、「上るか」と頷きあう。絶対のがみんならそう言ってくれると思ってた。

近づいてみると思ったよりは上りやすそうな階段で、「やっぱり階段は上るものだから」と特に用事もないのに上って降りる。降りるときに拳を差し出すと、のがみんも拳を突き出す。「じゃんけんぽんっ」の一言でグリコが始まった。私の惨敗だったけど、久しぶりにグリコができて楽しかった。やっぱり馬鹿なことを進んでやってくれる友達は最高。

 

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予想以上に長い道のりを越えて、やっと芭蕉の湯に到着。

600円でひとっ風呂浴びられるここは、数年前にできたようでまだまだ新しかった。番頭さんは落ち着いた雰囲気のお兄さんで、なかなか好ましいかんじだった。早速お風呂に入って、一服。東北の芯から冷える風を受けて歩いていたからか、風呂に入ると内側から解されていく感覚が最高だった。地域の人がリフレッシュしていく様を見るのも、この人たちの日常に溶け込んだような気がして一興だった。

 

風呂上りには先ほど買った地酒をおともに、スパイスのきいた芭蕉カレーをいただいた。私はヨーグルト酒を買ったんだけど、ヨーグルトがそのまま固まって浮いているくらいに濃厚なお酒で、ラッシーみたいな感覚で飲めて美味しかった。途中でネクターの桃を買い足して割ってみてもさっぱりしてよかった。

 

のんびりしまくったせいで、芭蕉の湯を後にする頃にはすっかり日も暮れていた。空を見上げると大阪では見えないくらい星が近くてはっきりと輝いていた。道路に寝転がって見上げたいくらいには素敵な空だった。

 

一日動きまくったせいでほとんど寝ながら仙台のホテルに帰って、でも馬鹿なので買っておいたカステラを食べてわいわいと騒ぐ。のがみんのオススメ「匿名ラジオ」を楽しみながら、甘すぎなくておいしいカステラをぱくり。

 

あ~~~~~一日ってなげえ~~~~~!今日最高過ぎた!!

 

と思いながらベッドにもぐりこんだのでした。

 

 

 

そして二日目、1月18日。

この日は仙台市を満喫する予定。

朝6時に起きて、魚介類を中心に新鮮な食料品を取り扱う朝市に向かうことにした。昨日疲れ果ててさっさと寝たおかげか、すっきりと起きることができた。

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まだ動き出したばかりの朝市。

眠たそうな顔でばたばたと動き回る人からエネルギーをもらった。いつもは寝こけているこの時間に、働き始める人がいることに尊敬するしかない。

 

早速海鮮丼をいただこうかと思ったんだけど、雑誌に書いてあった時間よりも30分回転が遅くなっていたようで、目的のお店はまだやっていなかった。

ホテルから10分くらいだし、一眼レフを忘れたこともあって一旦ホテルに戻って、もう一度訪れると丁度良い時間になった。

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これが、狙っていた”しょう家”の朝市丼。

たった500円で新鮮な魚がたっぷりのった海鮮丼が楽しめた。でも一番美味しかったのは味噌汁。こういう市場で頂く味噌汁はどうしてあんなに美味しいんだろう。風を浴びて体は冷たくなっているからかな。

朝から良いものをいただきました。

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ついでに、向かいの揚げ物屋さんの「じゃがじゃがころっけ」もいただくことに。へなへなな手書き文字で書いてあるのがツボで、つい買ってしまった。これが予想以上にほくほくでとってもおいしかった。あとお兄さんが眠そうな顔をしているのがよかったです。応援したくなる。

心残りは100円の焼き芋を食べられなかったこと。焼き時間が足りなかったみたいで、私たちがいる時間には完成しなかった。

 

ぐるぐると朝市をめぐって堪能した後、仙台市の観光を始める。

まずは仙台駅のずんだ小径に行ってみることに。名前の通り、ずんだを取り扱うお店がいくつも軒を連ねていて、緑一色の通りだった。そこでずんだシェイクを買って飲んでみる。豆乳で割ったものにしたんだけど、ずんだは控えめですごく飲みやすかった。

 

ここで意外だったのは、近くにあったケーキ屋さんのテナントの「タルトお試しセット」を思わず買ってしまったこと。5つ入って1000円という、えげつないほどの値段。ホテルも近いし……、と買ってしまって一度冷蔵庫に置きに戻るという、予定ガン無視の自由行動。ホテルが近くてよかった。

 

そしてようやく10時30分ごろに仙台市の観光にとりかかった。

今回利用したのは、周遊バス「るーぷる仙台」。見た目がレトロで可愛いし、主要な観光地へはしっかりと回ってくれる。一日券が630円となかなかお得。

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木製のかわいい車内にテンションを上げながら、最初に降り立ったのは瑞鳳殿

伊達政宗が葬られている場所ということで、安土桃山文化の豪華絢爛な雰囲気を色濃く残していた。杖を片手に長い階段をのぼりながら本殿を目指して歩いた。つもりだったんだけど、いつの間にか変な道に入っていたようで、私たちがいつもなぜかしてしまう逆走を今回もしていた。

何でや……と唖然としながらも、気を取り直して本殿に入る。

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美しい建物を歴史とともに味わいながら、やっぱり地方の観光地のいいところは人が少なくて見やすいところだなあとしみじみ。なんか伊達政宗が亡くなった時に、ともに殉死することを選んだ兵士がいるらしいんだけど、その兵士につかえていた人もほぼ強制的に殉死する必要があったらしい。そんなんつかえていた人的には「え、俺も!?」って寝耳に水だったんだろうなとか考えてみた。

 

十分楽しんだので、バスで次の目的地へ。

本当は博物館にも足を運びたかったんだけど、残念なことに市立博物館も県立博物館も改修中で見ることができなかった。こんなことある?

 

ということで、次は大崎八幡宮

人里離れた地で静けさの漂う境内を見て回る。しっかり御朱印も頂いて、参拝。のがみんは今年初詣をしていなかったようなので、ここが初詣かな。いや、駆けあがった階段のところの神社かもしれないけれど。

 

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羽生結弦選手の縁の地だとかで、絵馬にもそのことが書いてあるのが多かった。あとは「コンサート行けますように」とか芸能関係の願い事が多かった印象。なぞだ。

とりあえず、来年から社会人になることと、愉快で楽しく生きていけるように見守ってほしいということをお伝えしてきた。

 

観光もだいぶ済ませたところで、お昼ご飯。

ついに待ちに待った牛タンを食すときがきた。どこで食べるか迷いに迷ったんだけど、お値段も考慮して「旨味 太助」というところにしました。

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Aランチ。牛タン4枚で1700円。

一枚一枚が予想以上に分厚くて大きい。噛み切れないほど歯ごたえがあって、顎が鍛えられた。炭火で焼いた匂いも相まって本当に美味しくてごはんが進む進む。驚いたのはセットでついてきたテールスープの美味しさ。牛タンとは打って変わって柔らかく溶けていくような、お肉の味が溶けだしたスープ。塩味の強いお肉に合うようにネギがいっぱい入っていて最高の組み合わせだった。

余談だけど、隣の席に座っていた大学生4人組っぽい集団の会話、くそつまんなかった。「昨日どうだった?」とか死ぬほど話すことない奴らの会話やん。なんで4人で旅行に来たんだ?

ライブ開くならどんなグッズ販売する?とか言ってる私たちの方が100倍面白いでしょ。

なんとなく女遊びしてそうな男がいっぱい働いていたのが印象的なこのお店。とても美味しかったです。ごちそうさまでした。

 

仙台市、最後の観光地は仙台メディアテーク

ギャラリーと図書館を兼ねた文化施設なんだけど、建築デザインが好み過ぎた。近代的なんだけど、階段の端々に文字がかかれていたり遊び心満載。

ここで偶然やっていた小中高生の書道・ポスターコンクールを、その場の誰よりも真剣に見た。みんな字が綺麗すぎて意味が分からない。あと、最近の子供の名前って、本当にキラキラネームなんだって痛感した。クレアとかニコとか、フィクション作品だけじゃないんですか……?みたいな名前が当たり前に飾ってあった。それに違和感を抱いてしまう自分がいたんだけど、そんな自分の方が好きなのでいいです。

 

それから図書館スペースに移動して、やってみたいと思っていた「行かない旅行の予定を立てる」をすることに。舞台は適当に選んだエジプト。行かなそうだし。

行かないのでなんでもありだね、ってことで期間は半年。忘れ物をしたら日本に帰ってきてお寿司を食べることにした。アラビア語をマスターするとか、ナイル川でピラニアと泳ぐとか、水タバコを吸ってみるとか。なんでもできるのでなんだってしてやる。

架空の話をするのが楽しすぎて、静かな図書館で盛り上がってしまった。

 

さて、観光を満喫したところで、次はごはん。

私たっての希望で、あなご専門店菅井に行ってみることにした。珍しく日本酒を飲んでみようということで日高屋という銘柄を頼んでみたんだけど、これがさっぱりとした後味でマイルドで飲みやすかった。あとあなごに合う。

いつもは食べない、あなごの刺身に、あなごと揚げ出し豆腐に挑戦。揚げたり蒸したりすると、ふわふわ感やもちもち感が引き立つのに反して、そのまま刺身で食べると弾力があって噛むほどにあなごの風味を感じるみたい。この食べ方も美味しかった。

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でもやっぱり一番は一本寿司(1200円)。

専門店だけあってとっても上品なたれで、ふわっふわな身とよく合う。口の中に入れるとほろほろと崩れていく感覚が何とも言えない。やっぱりあなごはおいしいと再確認した。このお寿司にはのがみんもびっくりしてて、アナゴニストの私としては鼻高々。

 

意味わからんほどに贅沢なことに、この日はホテルに帰るとタルトの詰め合わせが私たちを出迎えてくれた。5つで1000円という激安だったのに、1つ1つ本当に美味しくて、特にカヌレの生地のしっとり感は百貨店のものと遜色なかった。あと、チョコタルトもチョコがすごく濃厚で味わい深かった。

 

テンションが上がりすぎたせいで、ベッドの上で飛び跳ねたり、クッションを頭の上に積み上げたり、床ででんぐり返しをしたりしてしまった。

スカートでベッドの上をごろごろしていた時は「パンツ見えるやん」といわれてしまったので、こちらから全開にして「パンツでーす」と言ってやった。ら、酒の入っているのがみん大爆笑。こんなに笑ってもらえると気分がいいです。

落ち着いて風呂から上がると、扉を開けた途端にブラシを構えたのがみんが特攻してきてびっくりした。ので、私はのがみんが上がった瞬間にティッシュを紙吹雪みたいにまき散らして祝ってやった。

 

 

 

馬鹿旅行の三日目、最終日1月19日。

この日は特に予定も立てなかったのでゆっくりと起床。匿名ラジオを聴きながらのんびりと準備をして、荷物をもってホテルをチェックアウト。

朝ごはんに、ずんだ茶寮に行ってずんだ餅を食べる。このずんだ餅が予想の5倍くらい美味しかった。スムージーとかよりもよっぽどずんだと餅が合う。甘すぎないのもよかった。

 

食べ終わったら空港行きの電車に乗って、さっさと移動してしまうことにした。お土産屋さんを練り歩いて、試食があるたびに食べていたせいで、かまぼこで結構お腹がいっぱいになった。

最後、牛タンまんじゅうを半分こして、仙台の食事は終了。

飛行機を模した展示とかで時間をつぶして、飛行機の搭乗時間を迎えた。

さようなら仙台、という感慨を持つ間もなくあっという間に関空についてしまった。意外と近いな仙台。

 

 

1日1日が本当に長くて濃かったのに、いざ終わってみるとあっという間な旅行だった。ずっとバカみたいな話をしていたせいか、こうやって書き起こそうとしても何から書くべきか全然わからない。ただわかるのは、架空の話で盛り上がれる友人とは何をしていても楽しいということかな。最高の仙台旅行だった。

 

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何度もお世話になったJR仙台駅。

構内も綺麗だし、行きたいお店は大体揃っているし、人は多すぎないしで本当に丁度いい街だった。結婚するなら仙台。ずんだも好きだし、牛タンも愛してるのでまた行きます。