ハジケ。

体に栄養を、心に刺激を。

7/11.12 地獄のドライブ温泉天国草津へ

本配属されてから初めての指定休をいただき、土から月の三連休~!

金曜日の夜なんて、明日も明後日も明々後日も休みでもう永遠に休みな気さえした。しかもるんるん定時退社だし。帰りにセブンによって旅のお供まで買っちゃった。

いつも通り直前になって必要最低限の荷物を詰め、ちゃっちゃか支度を済ませる。今回は初めての長距離ドライブだから、時間つぶしの為に私の持っている全米津玄師を一枚のディスクにまとめたりと初めての挑戦にドキドキしつつもワクワクなんかして。

華金にさっさとベッドに入り、明日の早朝からの旅行に思いを馳せる。

 

そして当日、朝。

休日なのに平日よりも早く起きて、お母さんに作ってもらったおにぎりを握りしめて、さあ出発。カーナビで目的地を設定すると、六時間かかるとのこと。一時間までしか運転したことのない私は気の遠くなりそうな数字に苦笑。

それでも行くしかないので、カーナビに従って運転していると、一時間半ほど運転したあたりでなんだか体温がサアーッと引いていく感覚がした。これはまずいと思って道の駅に止まって、おにぎりの残りをかき込み、当分の摂取摂取。

何とか回復したので、改めて道の確認をしてから再出発するぞ、と思いきや。カーナビだけでなくスマホのナビを開いてみると、通るはずだった道がことごとく通行止め。前日までに降り注いだ大量の雨のせいで土砂崩れなんかが多発して、つかえるような状況にないらしい。

絶望しながら新しい道を検索すると、所要時間5時間半の文字。今までの一時間半は何だったの~~~???絶望しすぎてもうおうちに帰ろうかと思った。

それからのことは正直あまり覚えてない。虚無になりながらひたすらハンドルを握ってた。え?ほんとにこの道?と思うような山道をいくつも乗り越え、誰も走っていない水浸しの道を駆け抜けて、出発してから八時間が経ったころ。ようやく草津の看板が。もうおしりが痛すぎて三等分になりそうなくらいだったけど、助かった……という安堵の気持ちが半端なかった。

 

人っ子一人いない山道から、一気に温泉街の活気にあふれる光景に切り替わっていく。道の途中に車を止めて、まありに万感の思いを込めて「ついたよ」と送る。まじで長かった、もう一生つかないと思った。

足湯に浸かっていたまありと無事に合流して、本日の宿へと向かう。駐車場に車を置いて、チェックインを済ませて温泉街へと繰り出す。ぶっちゃけ到着するまでにすべての体力を使い果たしたと思っていたけど、楽しいことなら全然いけるもんだな。

 

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草津のトレードマーク、湯畑のあたりにいくと大勢の人が思い思いに時を過ごしていた。疲れたし早速、ということで3湯めぐり手形を購入して、ひとつめ「大滝の湯」に向かう。

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「大滝の湯」の「湯」の部分がめくれて見えなくなっていたので、代わりにまありに「Y」をやってもらいました。ここはにごりの強いお湯で、粘度が高いのか肌がつるつるになるような感覚がする最高の湯。疲れた体に染み渡る~~~~~。

私もまありも立ち仕事だから、なかなか取れない足の疲れが解れていく気がする。やっぱり温泉最高。日本に住んでてよかった。

しかしまありは東京に行ってから飲み過ぎだと思う。都会の女になったのか……と思いつつ、でもこうやって話してると何にも変わらなくて安心する。そのままでいてくれ。

今回のハイライトは車の中でぼーっと考えてた「キャントセイヒトノコト」かな。いつ使うんだよ感しかない。

 

宿の夕食までもう少し時間があるということで、人気のラスクを買ったり、焼き鳥を買おうと試みる。ものの、あまりにも人気過ぎる&注文を受けてから焼いているため、夕飯までに間に合わず……。涙を呑んで宿に戻った。

 

今回の宿「ペンション・レザン」はワインソムリエの資格を持っているオーナーがその場で作ってくれるフレンチのコースが目玉。ただ、さほどワインが好きではない私たちには1/2ボトルも飲み切る自信がなく、大人しくジンジャーエールを頼む。「え、ワインは……?」みたいな空気を醸し出していたオーナーには申し訳ないが、ジンジャーエールも美味しかったので許してほしい。

前菜のパテからスープ、メイン二つ、デザートともりもりのコース。全部頬が落ちるほど美味しかったんだけど、特にコーンスープが美味しすぎた。さらさらとしたスープなのに、たしかにコーンのつぶ感を感じるほど新鮮な味わい。いくらでも飲めるしお代わりしたいくらいだった。あと鰆もパリ、ふわの食感で最高に美味しかった。

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食事を満喫したんだけど、なんだろう、フランス料理を食べてるときって上品にならなきゃならない気がする。なんか居酒屋の時みたいに大声を出したり、明け透けな話をしたりって慎むべきみたいな空気感ある。フランス料理初心者だから、どんな顔してどんな話していいのかわからないや。結局いつもと同じような下世話な話もしちゃったしね。

 

夕食も終えて、夜の湯畑に繰り出す。ライトアップをしているらしく、昼間とは様相を変えた姿が見られた。

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紫や青に照らされているのが、なんだかディズニーみたいで、温泉のあるディズニーって至高の場所じゃない?なんて思う。

ぶらぶらお店を回ったり、奥に見えるお寺に行ってみたり。どこもかしこも綺麗にライトアップされていて映えまくり。なのに顔が死に過ぎていい写真一つもないの何でなの。

 

百貨店みたいなお店に入ってみると、「酒ガチャ」なるものを発見。400円を入れて回すと、柿の種か地酒が出てくるという代物。「五回に一回」当たるという触れ込みを信じて、一度だけ回してみる。「お酒お酒お酒」と二人で唱えながら回して、出てきたカプセルを覗き込んでみると、なんと大当たり! 2500円ほどの上等な日本酒がたったの400円でゲットできてしまった。滅茶滅茶テンションが上がった。日ごろの行いがいいからだわ。

 

るんるんでお店を出て、夕方は時間がなくて諦めた焼き鳥にリベンジ。残念ながらつくねと手羽先しか残っていなかったけれど、直火でじっくり焼いた出来立ての焼き鳥を、ビール片手に、しかも足湯に入りながら楽しんだ瞬間は幸せの権化といった所感。贅沢過ぎる。

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三時過ぎに到着して草津を回り始めたのに、一日目にしてあれもこれも楽しめて最高だった。しかも健康的に11時過ぎに就寝。

 

 

二日目。

朝早く起きて、早速ホテルの朝風呂へ。朝から芯から温まって最高の目覚め。今回の旅行最高でしかないな。

この日は残念ながら午前中は不思議な空模様で、いきなり土砂降りになったり真っ青の空が見えたり。

 

本日最初の予定は、白根神社参拝。こじんまりとした神社ながら、大きな絵馬ボードが置いてあったりして、結構楽しめた。ご自由にお書きくださいとマッキーも置いてあったので、隅っこに「自分らしく楽しい人生を」と走り書き。

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これは去年ののがみんの短冊の潔さにあこがれていますね。お稲荷さんもマスクしてておそろだった。

 

参拝を済ませたら、大きな露天風呂が特長の「西の河原露天風呂」に向かう。この途中で急な土砂降りに振られて大変だった。湯の川と呼ばれる、源泉がそのまま流れてくる川があって、水にように見えるのに触れてみると温かい、という摩訶不思議な体験ができたんだけど、そこにいっぱい足湯があるのに雨のせいで楽しめず。悲しみ。ちなみに帰りはやんでいたのでリベンジしました。

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手形を見せて入湯。最初にお金を払ってしまうと、まるでタダで入っているような気持ちになれるのでお勧め。

ここは緑の湯が印象的。徐々に晴れてきた空の下でまったりと温まる。上半身には心地よい風が吹いてくるので、結構熱めのお湯でもゆっくり浸かれた。

お風呂に入りすぎて皮膚が取れるかと思ったけど、どんどんさらさらになっていくばっかりで最高だわ。

お風呂上りに飲むヨーグルトも飲んで、幸福指数が留まることを知らない。よく考えると、ホテルの朝食にもヨーグルトがあったんだけど細かいことは気にしないことにする。

 

お風呂を楽しんだ後は買い物。土産物が並ぶ通りを練り歩きながら、気になるお店に入ってみる。おじいちゃんの温泉饅頭攻撃にたびたびつかまりながらも、めっちゃかわいいガラスのイヤリングを購入。最近旅先でひとつイヤリング買うのが趣味になってる気がする。いい趣味じゃん。

 

そんな風に楽しんでいたら、いつの間にか草津名物の湯もみショーの時間を過ぎてしまっていて、次はもう三時なんだとか。三時ごろにはもう出発しようと思っていたから今回は断念……。ランチにたべようとしていた「どんぐり」も朝食とお饅頭で食べられなくなったから、次回またリベンジしに来なくては。

 

やることが無くなったので、ちょっとパンフレットに書いてあった山まで行ってみよう、ということで急遽ドライブを慣行。いっぱい二人で旅行して回ったけど、ドライブは初めてだなあなんて考えながら運転していると、なんだか感慨深い。途中に見えるキャベツ畑に興奮しながら進む。途中でふと、まありが「あれ、今通行止めになってるっぽい」と呟く。おやおや?雲行きが怪しいなと思いつつ電話で確認すると、ほんとうにやってなかった。

ということで、どこにも行けずに引き返すことに。米津玄師かよ。

折角なので途中で直売所によって桃を買ったり、道の駅をふらふら見てみたり。

 

そして再びの湯畑。最後に残していた温泉、「御座之湯」。中に入ると、暗めの照明と木造の建物が調和していて、すごく落ち着いた雰囲気。もう服を脱ぐのも慣れたもの。ぱぱっとあっという間に裸になって、シャワーを浴びて入浴。

不思議な天気に加えて高地なこともあって体がだいぶ冷えていたのか、最初は熱っとおもったけれど、浸かっていると芯から温まる感覚が心地よくなってくる。ゆったりまったりお湯を楽しんで、名残惜しいけれどお湯から上がる。

この2日で5回ぐらいお湯につかった気がする。何回浸かっても最高なのすごいな。

 

風呂上がりの小腹を卵ソフトクリームで満たして、最後の買い物をして回る。

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祖父母にお饅頭を、自分にお菓子を。職場へは旅行に行ったって言いづらいからいいや。

 

バスで東京に帰るまありを見送って、私も車に乗り込む。帰り道も通行止めに翻弄されまくったけれど、一つ言えるのは高速道路最高過ぎるということかな。

 

たった二日間だったけれど、五日ぐらいいたような気がする。それくらい濃密な休日でした。やっぱり旅行は最高だ。気心の知れた友人と行くともっと最高だ。