年の始まりに新しい風が吹く
新年、明けましておめでとう。
2020年始まりました。
学生から社会人に変わる年。始まる前から激動であるのが確定している年ですが、自分なりにこの変化を楽しんでいきたいところです。
2019年から2020年へと移り変わる瞬間、今年はいつもと違うことに挑戦した。
2019年12月30日 東京へ。高校時代のバカどもと合流して何の益体もない話に興じる。
そして12月31日。いつもなら富山で家族とゆったりまったり餅を食べたりしている日に、人生で初めてコミックマーケットに参戦した。
オタクの聖域、所謂コミケである。前々から行ってみたいと思いつつも、東京という地にあることや始発ダッシュなどのオタクの尋常ではない熱量に気圧されて躊躇していた。しかし、来年からは就職して好き勝手に使える時間も変わってくるわけで。行かなかったことを後悔するよりもとりあえず行ってみることが大切だと思って踏み込んでみた。
ずっと前からTwitterで追っかけをやっていたはしゃさんと直接会うことが出来たり、某有名YouTuberゆゆうたを垣間見れたり、創作活動が好きな人間がこの世にこんなにいるんだと思うと、とっても楽しい世の中だと思えた。
実際にお会いしてから、はしゃさんの旅行記を読んでいると紙面の上ではしゃさんが動いているように感じる。やっぱり本人に会うと、感じ方にも奥行きができてひと粒で何度も美味しい代物になるなあ。
一番楽しかったのは雑貨のブース。利益を考えずに好き勝手に作るものだからこそ、創作主のセンスが光る。ブースごとに全然色が違っていて、冷やかすだけでも目にも楽しく最高だった。まあ見たら買っちゃうんですけども。クリニックを模した雑貨を販売していたサークルの巾着袋を買えなかったのは残念だったなあ…。
面白かったのは音楽ブース。
『架空のゲームの架空のBGMを作る』というコンセプトのサークルの音楽を買ってしまった。『ボルシチのない夜』というワードのセンスが良すぎる。それが戦争ゲームなのも最高。
これが戦利品。今改めて見ても、あんなにサークルがあった中でこれらを買った私のセンス最高だと思う。いい買い物をした。
実際に自分で足を運んでみて、やっぱりコミックマーケットはすごい場所だとわかった。ビジネスなんて考えてない、自分が作りたかったから作ったが何の含みもなく成立する場所。だからこそ、ひとつひとつの作品に宿る熱量がすごい。作者の愛が感じられたり、遊び心に溢れていたり。統一感も何もあったものじゃないけれど、あれだけの人がいて、それぞれがすごく好きなものを持っていて、まさに『人間』ってかんじ。混沌としているけど、それもまた一興。
トイレットペーパーと風景の写真とか、制服を着た男と風景とか、みんなどこか頭のネジが飛んでいるのが面白すぎる。
ここにいったあとに商業ブースにも足を伸ばしたけれど、整然としすぎていて興奮しなかった。理性を失わせる熱量が足りない。
コミケそのものとはズレるんだけど、参戦して思ったのは『女のオタクは小綺麗だけど男のオタクは小汚い』ということ。こころに同じような熱を持っているはずなのに、見た目は驚くほど違う。
汗でへばりついた髪とか、シワの着いた洋服、整えられていない眉毛。身だしなみとは何だったのかと思うほど。
一年に二度だけある馬鹿になるための日だから、見た目なんて気にしなくていいという意見もあると思うけれど、同じ条件下にあるはずなのに女は比較的人間の格好をしているのが目に見えてわかった。
男よりも女の方が容姿に評価の比重が多く置かれるのは知っていたけれど、普段の意識からこうも違うとは。またひとつ、女の生きづらさが表面化したのを見たようで微妙な気持ちになってしまった。
閑話休題。
コミケ帰りに百貨店やスーパーに寄って食料を調達。満を持して、大晦日のパーティが始まった。
ちょっと買いすぎたかなーとか言っていたのにしっかりばっちり全部食べてしまった。
友達とダラダラ話しながら紅白をみる大晦日。今までにない年末で、すごく新鮮な気分だった。
途中でゆうこが体調不良で死んだり、みんなバラバラに携帯見てたり、いつも通り協調性のないパーティだったけど、それこそが私たちってかんじ。紅白のカオスさに苦言を呈したりしたっけな。ふわふわ時間を揺蕩っているうちに紅白は幕を閉じて、いよいよ2019年の終わり。
ジャニーズのカウントダウンを見ながら、みんなで年越しジャンプ。わいわい言いながら迎えた2020年でした。
そのまま語り明かして、元旦はお昼まで寝ていたので本当に寝正月だった。でもゆうこと価値観とか人生観について話し合えたのは面白かったな。
初めて家族以外と過ごした年末年始だったけれど、未だに年明けを迎えた感じがしないのは、やっぱり積み重ねた習慣で季節に区切りをつけているからなんだろうな。私のお正月を素因数分解すると、実家、家族、餅つき、こたつ、紅白…こんなところだろう。
でも、全然違う年明けを迎えたのも、これはこれで捨てがたい素敵な時間だった。何よりも自分が友達に恵まれていると再確認出来た年明けだった。何をしていても話しているだけで楽しいし、何をするにも相手の反応を伺う必要も無い。こういう人間関係をずっと大切にしていきたい。
いつもと違う始まりを迎えた2020年。今年の私はどうなっていくのだろう。今までで一番年の瀬の自分を想像出来ないけれど、どこで何をしていても私は私。きっと愉快に素敵にいきようともがいているのでしょうね。
ラブアンドピース。楽しい一年になりますように。
今年もよろしくね、私。